ピス(概要、食べ物(特に作物)、海産物、人びと、ページトップへ) |
概要 |
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ピス島へ向かう調査隊 |
目印の小島Pisiras Island(ウェノから10分くらい) |
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次の目印の島Fanang’at Island(ウェノから30分くらい) |
やっとピス(Piis Panewuというのが正式名称)に到着。ウェノから約1時間。海が凪でよかった。 |
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珊瑚礁の口を通ると、海はこのようなエメラルドグリーン。とても綺麗な島です。 |
透明度も高い |
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遠くに見える小さな島もピスに属する島々。 |
島に上陸すると、子供たちが集まってきました。貝を売ろうとしているようです。 |
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まずは喉の渇きをココナッツで潤します。 |
その後、島のメイヤー Benito さんに調査の内容を告げ、許可を得ます。 |
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生まれたばかりの子供を抱く八田先生 |
まず島を見て回ることに |
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小学校 |
小雨の中歩く調査隊 |
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小学校の中、夏休み中でした |
島を歩いていると、まあココナッツをどうぞ、と山刀で用意してくれます |
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教会。島に1つだけ。カトリック系です。 |
JICAが以前建てたという製氷機施設。氷があれば、よりたくさんいい魚を売ることができる、ということが目的だったのではないでしょうか。ただし、現在は使用できず、廃屋と化していました。難しい問題ですが、箱物のゴミをどうするか?どこまでJICAが責任を持つべきなのか?真の国際協力とは何か?いろいろ考えさせられる廃屋でした。 |
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倒木したヤシの株から蚊を採集する野田先生。みんな不思議そうに眺めています。 |
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伝統的な家屋。ほとんどがココヤシの葉でできています。 |
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伝統的酋長(右奥。頭をかいている男性)と食事。日本語を少し話すことができました。 |
とあるミーティングハウスでゲームをする人びと |
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突然土砂降り。それを利用してベランダを掃除します。ついでにシャワーも。 |
島の娯楽であるビリヤード。男性たちはいつも夜遅くまで遊んでいます。女性の娯楽はビンゴでした。 |
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メイヤーのお宅。コンクリートの2階建です。ここの2階に宿泊させていただきました。 |
このように雑魚寝。1部屋に3人ずつ寝ました。 |
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井戸で洗濯 |
井戸で水浴び。ちなみにチュークでは「井戸」も「つるべ」も日本語から借用しています。 |
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調査後、日が沈む前に急いでデータ確認やサンプル処理をおこないます。 |
野田先生のサンプル処理を、よく言えば興味深げに、少女が見ていました。 |
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海が子供たちの遊び場です |
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世帯調査(西村知先生) |
朝焼け |
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お別れのときです。記念撮影。 |
ピス島をでる調査隊。ずいぶんと黒くなりました。 |
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記念撮影 |
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・ ピス(概要、食べ物(特に作物)、海産物、人びと、ページトップへ) |
食べ物 |
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パンノキ(Artocarpus spp.)。ピス島では mai と呼んでいました。少なくとも16種類聞き取ることができました(種子がある品種、つまり2倍体品種が1種類ありました)。茹でただけのもの dipen と、搗いたもの kon を食べる機会がありました。どちらもとてもおいしかったです。 |
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小道の両脇にパンノキやバナナ。島を歩いていると、パンノキの森か、と思います。 |
長い棒(4〜5mくらい)を持って、木を20mほど軽々と上っていきます。 |
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棒の先はこのようになっていおり、果柄や枝に引っ掛けて果実を落とします。 |
パンノキの果実1 |
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パンノキの果実2 |
パンノキの果実3 |
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パンノキには種子がある品種(2倍体)とない品種(3倍体)があります。ピスでは種子がある品種(2倍体)は1つだけでした。その木の下へいって種子を探してみると、芽が出ている種子もありました。2倍体と違い、3倍体の品種は枝などを挿す、つまり挿し木のみで繁殖することができます。その代わり親と同じ遺伝子を持った個体(クローン)しかできません(実際には体細胞突然変異が起こり、親とは違うものが出てきますが)。2倍体の種子は、ゆでたり、地炉で蒸したり、焼いたりして食べたそうです。一度食べていたいですね。 |
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パンノキの皮をむきます(ナイフにて) |
こちらは排水溝のふた。これでも皮をむくことも。 |
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こちらの男性は→ |
ココヤシの殻に穴をあけた器具を用いていました |
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タカラガイの仲間に、グラインダーで穴を開けて、パンノキ果実むき器とすることも |
鍋に皮をむいて切ったパンノキ果実を入れます |
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このように並べ→ |
ふたをするのですが・・・ |
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ふたはなんとクワズイモの仲間の葉。これが一番いいそうです。 |
蒸し煮にした果実 dipen 。ほくほくして、サツマイモのようなクリのような、とにかくうまい。 |
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ココナッツミルクをかけたもの。 mwatunen mai 。 |
おいしそうに食べる男の子 |
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コン(kon)を作る風景。男性が汗だくになりながら丹精をこめて搗きます。 |
出来上がったコン(kon)。もちもちとして、dipen とはまた違ったおいしさです。お餅が好きな人は、皆大好きだと思います。 |
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こちらでもコン(kon)を搗いています |
コン(kon)を食べる女性。食事は基本的に手を使います。魚と一緒に食べると、これまた格別。 |
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ココナッツミルクをかけたコン(kon)1。作ってから2〜3日間常温で置いておいても食べることができます。ただし、1日置くと、すでに発酵が始まり、酸っぱい味になります。これがクセのある味で・・・。 |
ココナッツミルクをかけたコン(kon)2。思い思いの形に仕上げます。 |
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歩いていると女性が急にどうぞ、と差し出したのもコン(kon)でした。 |
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Cyrtosperma merkusii (英語でgiant swamp taroといいます)。ピスでは puna 。聞き書きでは5種類確認できました。芋を茹でて食べるだけではなく、パンノキと同様 kon という料理にして食べる事もあります。 |
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puna の畑 |
男性が棒をもって芋堀り |
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棒で根を切っていきます |
ついにひとつ収穫 |
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先に葉を切っておき、棒で芋を掘ります |
結構重労働な上、蚊の大群にたかられます |
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小さめの芋でした。→ |
この中で、いい茎(太いもの)を選んでとりわけ、→(左下へ) |
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挿して→ |
再生産をおこないます。次の収穫までに2〜3年以上かかるそう |
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これだけ収穫するのに、数時間かかりました |
収穫した芋 |
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洗って茎を取り除きます |
茎を取り除いた芋 |
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茎はそのまま豚の餌となります。無駄にならず、すばらしい。 |
芋を茹でます。 |
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黒ビニール袋をかけ、ココヤシの外皮を重石にしてゆでます |
茹でた芋。もそもそし、繊維がつまった食感です。 |
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この芋を突くことにより、コン(kon)にします。パンノキと同じですね。 |
はじめはすり潰すような動き。 |
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搗き棒は po (faw という珊瑚が原材料)、台は nif といいます。 |
だんだんと大きな動きとなり、芋を搗きます。が、パンノキ果実ほどもちもちしません。 |
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できたコン(kon)にココナッツミルクをしぼってできあがり。パンノキとはまた違った風味・食感です。 |
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バナナ(Musa spp.)。ピスでは uch 。聞き書きでは13種類確認。 |
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バナナの果実 |
バナナの花 |
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果実がかなり太短い品種 |
皮付きのまま蒸す |
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皮をむき水で煮る |
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ココナッツミルク煮 |
皮をむいて小さくして鍋にいれる女性 |
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皮をむいて小さくして鍋にいれる女の子 |
sukusuk uch 。バナナをココナッツミルクとともに軽く搗いたもの。 |
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バナナを摩り下ろし、香料(色素入り)とまぜて、袋に入れてゆでたもの。 |
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ココヤシ(Cocos nucifera)。ピスではで nu 。未熟果の果水はそのままジュースとして、熟した果実の胚乳はココナッツミルクの原料として利用されます。熟した果実の胚乳は豚のエサにも用いられていました。おいしい豚になりそうだ。 |
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木に登り果実を下へ落とします |
とってもおいしいジュースです |
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大量に果実をとって→ |
未熟なココヤシの果水をあつめます |
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先のとがった鉄棒で熟した果実の皮(外果皮・中果皮)を剥く |
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胚乳は硬い殻(核皮)の中に入っています。殻を割ると、中には乳白色の胚乳。果水も入っています。 |
先をぎざぎざにしてある器具。ここで胚乳を削ります。 |
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がりがりがり、がりがりがり、とリズミカルに削ります。この削ることを pweiker といいます。一見簡単に見えますが、球面をうまく削るのは難しかったです。 |
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胚乳を削ったあと |
削った胚乳を集め、水を加えます |
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そして絞るとココナツミルクのできあがり |
削った胚乳は豚の餌にもなります。削っている途中から、ぶひぶひ、と豚が集まってきて、鼻で僕の足を小突いたりします。 |
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クワズイモ(Alocasia sp.)の仲間。 kya と呼ばれていました。3種類あるようです。クワズイモ類は名前の通り、食えない芋。シュウ酸カルシウム(針状の結晶)を含んでいるため、適切な処理をしないと食べることができません。でもとにかく食べてみたい、とお願いして料理してもらいました。すると・・・処理を誤り、食べてみると、喉の辺りがチクチクチクチク、イガイガイガイガするではありませんか!これはたまらない、と言ったら、「煙草を吸えば症状が軽減する」ということで、普段煙草を吸いませんがふかしてみました。すると確かに軽減しました。なんででしょう???処理さえうまく言っていれば、
puna のように芋として利用できます。 |
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クワズイモ(Alocasia sp.)の仲間。 |
根を切り、芋を引き抜く |
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引き抜けました |
2本目 |
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kya (Alocasia sp.)の芋です。 |
kya (Alocasia sp.)を2本収穫しました。 |
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さて、皮を剥いていますが、この作業が失敗でした・・・。皮を剥かず、土を少し落とす程度にとどめ茹でていれば、ジゲジエせずにすんだのに・・・。とりあえずおじさんは皮をむいてしまいました。 |
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芋を適当な大きさに切る |
見づらいですが、芋の外側から少し中に輪(線)が見えます。この輪(線)から外側がイガイガのもとだから、そこを取り除けば問題がない、とおじさん(問題あったけどね) |
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さあ茹でる時間 |
ココヤシの外皮(外果皮・中果皮)などを燃料してして炊きます |
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結局数時間は炊いたでしょうか |
あの輪(線)の外側を削り落とします。これで大丈夫、と食べてみましたが・・・。しばらくして、喉の入り口あたりがぴりぴりし始め、あっと思ったときには、口の中がチクチク、ジゲジゲ・・・。煙草を吸えばちくちくを軽減できる!と言われて煙草を吹かすと、確かに軽減しました。不思議なものです。あとで他のおじさんを騙して食べてもらいました。ジゲジゲするとやっぱり嘆いていました。 |
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その他根菜類 |
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サトイモ(Colocasia esculenta)。oot と呼ばれていました。3種類あるようです。 |
サツマイモ(Ipomoea batatas)。poteto と呼ばれていました。そのほか、キャッサバもありました。 |
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Xanthosoma sp. ooten japan と呼ばれていました。「日本のoot」という意味です。日本統治時代に導入されたのでしょうか???こちらは茎は緑色。 |
Xanthosoma sp. こちらは茎が紫色の系統です。 |
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タシロイモの仲間(Tacca sp.)。ピスでは mwokumwok と呼ばれていました。昔は芋からでんぷんを取って食べていたそうですが、今は食べないそうです。花(左下)、果実(右下) |
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Pandanus sp. fach と呼ばれていました。こちらは、手でそのまま房をもぐことができる系統。 |
Pandanus sp. こちらは、果皮が硬く、ナイフでないと房をもぐことができない系統。 |
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蔬菜・果物類 |
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キダチトウガラシ(Capsicum frutescens 真ん中)。下はカボチャです。葉に白斑があるため、Cucurbita moschata だと思われます。カボチャは果実だけではなく葉も利用します。そのほかには蔬菜類はほとんどなく、chaia (Cnidoscolus chayamansa)の葉や、トウガン(tonga と呼んでいました)など。また、バジルの一種である Ocimum sp. (warung と呼ばれていました)は、薬やいい香りの花(葉)として利用されていました。 |
manakini 。熟したココヤシの果水(chenun taka)をまずペットボトルなどにいれて、太陽に晒します。すると酸っぱくなります。そこへ唐辛子やニンニクなどをいれて、また太陽に晒すとできあがり。すっぱ辛い、とてもおいしいソースです。調査隊みんなの愛用調味料でした。 |
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女性がなにやら指につけてぺろぺろ舐めていると思ったら・・・→ |
塩にキダチトウガラシ(Capsicum frutescens)をつぶしたもの。口寂しいときにいいのでしょうね。 |
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カボチャ入りのラーメン(右) |
カボチャをすり、スターチ・砂糖をまぜて、袋に入れて茹でたもの。 pumpkin ammat という料理。もちもちしておいしかったです。 |
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apuuch 。Crataeva speciosa だと思われます。果実(左)、花(右)。果実をいただきましたが、ガス臭い。果肉はカキのような・・・。 |
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タコノキ属植物の下から生えているパパイヤ(kipaw)。島のあちこちに自生しています。雄花はいい香りがするので、首輪等に使うようです。 |
フトモモ科(Syzygium sp.)の花。apen と fareap の二種類ありました。そのほかの果樹としては、柑橘(Citrus spp.)が2種(kurukur と naimis)、マンゴー(Mangifera indica)、グアバ(Psidium guajava)、パイナップルなどが少しだけありました。 |
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ビンロウ(嗜好品)。檳榔(びんろう)噛みはアジア・太平洋に広く見られる習慣です。ビンロウ(Areca catechu)の種子(生あるいは乾燥)に石灰をつけて、キンマ(Piper betle)の葉で包んで口の中に入れます。もぐもぐしていると、キンマのピリッとした刺激を感じるとともに、さわやかな香りが口中に広がります。唾液が真っ赤に染まる。飲み込まず、溜まったらペッと吐き出します。体が少し熱くなったり、お酒に酔ったようになったりします。ピス島ではビンロウを栽培できないようで、ウェノのお店でビンロウ・キンマ・石灰の一式を購入していました。そのビンロウも、ポンペイなどから輸入しているようです。 |
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ビンロウ噛み。ビンロウ(poo)の果実を噛んで半分に割り、石灰(pwech)をつけ、キンマ(wanawan)の葉で巻いてもぐもぐします。 |
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動物 |
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豚。 |
こちらは子豚。暖かい炉に集まって寝ています。 |
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ウェノ島から買ってきた鶏肉。ターキーテイルなども購入して食べています。島にもニワトリはいます。朝とてもうるさいです。 |
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海産物 |
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ナマコ。島の現金収入で一番重要なものです。魚の値段は種類に関わらず 1.25$-1.5$/1ポンド なのに対し、ナマコは高価なもので 20$以上/kg します。過度な採集により、近い将来に資源が枯渇することは誰にもで予想できますが、それを止める権利は誰にもありません・・・。 |
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右からpenichon(生)(乾燥で4$/kg)、penifu(生)(点々が多いやつ、乾燥で10$/kg)、penikapachi(生)(シミ・くすみがあるやつ、乾燥10ドル/kg)、echerewe(乾燥)(乾燥で4$/kg)、penichon(乾燥)(乾燥で4$/kg)、penifu(乾燥)(乾燥で10$/kg)、penimwarang(乾燥)(一番左・乾燥で25$/kg) |
女性が持っているのは peinaper (パイナップル)というナマコ。高級です。 |
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peinaper (赤いの)と penikapachi (黒めの)。両方とも乾燥重量で22$/kg。高価なナマコです。水深5m-10mの深いところにおり、採集が難しいようです。そのほかに高級なのは penikiacho と penimwarang です。 |
peinaper (パイナップル)の内臓を取り除く男性 |
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いくつかの種類のナマコの内臓をとっています |
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内臓をとったあと、1〜2時間ほど茹で( kuk )ます。 |
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その後2日ほど燻します( baikang ) |
そして2日ほど天日に干します( apwas ) |
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天日干し |
島の中にナマコ仲介グループが2つあります。そこで計量し、現金を得ます。 |
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魚類 |
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魚( iik )。様々な種類のものがあります。特にハタ系やブダイ系はおいしいです。ヒメジの仲間もよく獲れていました。 |
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この日は新鮮な鰹( angarap )が手に入りました。まず包丁を研いで、慣れた手つきでさばいていきます。皮を引かないところが日本と異なります。醤油・柑橘果汁・唐辛子調味料( manakini )などをまぜるとできあがり。新鮮なので、もっちもっちとした食感。贅沢な一時。 |
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魚のうろこを取り→ |
直火で焼いてもよし |
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油であげてもよし |
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塩味で煮てもよし |
醤油味で煮てもよし |
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干物( iike son 魚・塩の意味)も作っていました。まずうろこをとり、背側からひらき(日本と違いますね)、骨のついているほう、ついてないほうにそれぞれ切れ目をいれ(塩味が入るように)、水にいれてすすぐ。その後たわしでこすって洗い、塩漬けにする。一晩漬けたあと、塩抜きのために水洗いをして、天日に干します。めちゃくちゃ天気がよければ1日でいけますが、普通は2〜3日かかるそうです。 |
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甲殻類 |
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この少年があっという間にココナッツクラブ( masup )と蟹( nipwei )をたくさん捕まえました(ある小さい島にて) |
ココナッツクラブ( masup )。禁漁期間があります。一匹はかなり大型でした(左の写真で少年とココナッツクラブを比べてみてください)。 |
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直火におきます。殻がすぐに真っ赤になります。じゅーっと音がなりはじめると、いい香り! |
ココヤシの新芽がお皿。 |
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珊瑚と珊瑚をぶつけてハサミを割ります |
ココナッツクラブといえば、なんといってもその味噌でしょう。甘く、濃厚な味。これはやみつきです。 |
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少年たちも満足げ |
蟹( nipwei ) |
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こんなに獲れました |
蟹( nipwei )のココナッツミルクスープ |
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海亀 |
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海亀も重要な食料となります。特に小さい島においては、豚肉や鶏肉などはめったに食べることができない食料でした。そのような中、海亀は「肉」の役割を果たしていたのかもしれません。ただし、資源保護のために禁漁期間があります。また、タイマイは肉に毒素が溜まっていることがあり、昨年もある島で6〜7人死亡する事件があったようです。 |
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貝類 |
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貝( kiiroch )。 |
塩茹でにして食べます |
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子供たちのおやつ代わり |
女の子がむいてくれました |
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イモガイの仲間( nifares ) |
nifares 晩御飯のおかずに |
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シャコガイの仲間 |
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タコ・イカ |
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タコ( guse )。すもぐりで獲ります。女性でも採集できるので、重要な食料です。 |
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イカ( nit )。男の子が口に何かをくわえていると思ったら、イカでした。海岸線から石を投げてぶつけて獲ったそう。一口もらいましたが、甘くて美味でした。 |
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・ ピス(概要、食べ物(特に作物)、海産物、人びと、ページトップへ) |
人びと |
調査でお世話になったピスの人びとです(写真は一部ですが)。この場をお借りして、感謝の意を表します。誠にありがとうございました。 |
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