国際島嶼教育研究センター
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国際島嶼教育研究センター特別研究会
日時:2022年11月18日(金)11時00分〜
場所:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室



「インドネシア・マルク州の小島嶼におけるマグロ手釣り漁」

 ヨランダ・マルラ・アピトゥレイ(パティムラ大学水産資源学部/鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)


 *講演は英語で行われます。

参加(対面式・オンライン)には事前登録が必要です参加登録方法

[要旨]
 インドネシア・マルク州の漁業の一つにマグロ類の手釣り漁がある。マグロ類は海外へ輸出されるため、漁業者は漁獲物のコールドチェーン(低温流通体系)の重要性をよく理解している。一般的に1.5〜3トンの船が使われ、漁場は沖合約100kmまでにおよぶ。漁は3時〜17時に行われ、まず手釣り漁の餌となるイカや小魚を2〜3時間かけて獲る。そして、イルカを目印に操業することもあれば、集魚装置(人工浮き魚礁など)で漁を行うこともある。漁業者は1回の漁で平均15〜20kgのマグロ類のロイン(四つ割り)を得る。マグロ類を四つ割りにする作業は洋上・船上で行われ、ロインはすぐに保冷庫に入れられる。漁業者の漁獲物は業者を経由してバリやスラバヤ(東ジャワ)に送られ、海外へ輸出される。業者の買値は品質や大きさで決まる。新型コロナウイルス感染症流行時は業者の買値が36,000ルピア(約345円)/kgまで落ちたが、現在はグレードA(よい等級)の買値が94,000ルピア(約900円)/kgである。マルク州のブル島のマグロ漁業者123名は2020年に海洋管理協議会(MSC)のMSC「海のエコラベル」を取得した。手釣り漁の漁業者でこの認証を取得したのは世界初である。


図1:擬似餌


図2:手釣り漁の道具




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