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国際島嶼教育研究センター第234回研究会
2023年11月6日(月)16時30分 総合教育研究棟5階

軽石漂着という社会問題を自然科学の視点で教材化した取り組み

丸谷 由(一般社団法人ネコのわくわく自然教室)


参加(会場・オンライン)には事前登録が必要です参加登録方法


[要旨]
 この発表では、軽石の大量漂着という社会問題化した自然現象について、自然科学及び環境教育の視点で学ぶ教材と講座を、民間の教育団体と地球科学の専門家が連携し、短期間の内にアウトリーチ活動につなげた事例を紹介します。
 2021年10月に琉球列島を中心とした地域で起きた軽石の大量漂着(福徳岡ノ場2021噴火による)は、多くの人の記憶に残る地学イベントとなりました。遠く離れた海底火山からもたらされた軽石は、わずか数日で沿岸の風景を変え、海上交通や漁業、観光業に大きな影響をもたらし、深刻な社会問題となったのは記憶に新しいところです。
 このような軽石漂着は、ひとつの地域では数十年に一度という希な現象であり、国内においても近代化以降初めて観測された規模のものでした。そのため災害としての側面がある一方、地学的な自然の営みを直接観測できる貴重な機会でもありました。
 子ども向けの自然学習教室を展開する当団体では、一般にはあまり知られていなかった「軽石漂着」という現象について自然科学の視点と、環境教育の視点から学びにつなげる事を目的に、漂着直後から教材作りと講座開催に取り組みました。地学分野の専門家と連携して漂着後1ヶ月で書籍の発行、軽石を題材にした10種類を越える教材の開発、地域の学校や自治体と連携したプロジェクト実施など、漂着後1年半で80回を超える教育事業を開催したプロセスを紹介します。


図1:軽石を通して自然の営みを伝える講座や教材


図2:2021年10月沖縄に漂着した大量の軽石(沖縄県名護市)



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