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国際島嶼教育研究センター第181回研究会

2017年9月25日(月)16時30分 総合教育研究棟5階

「非感染者とコミュニケートする:太平洋地域における非感染性疾患の流行問題に取り組むためのメディア開発とコミュニケーション戦略」

 エヴァンゲリア・パボサキ(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター、ユニテク工科大学・ニュージーランド)


[要旨]
 太平洋諸島民は、非感染性疾患(生活習慣病)の流行によって加速された健康危機に直面している。現在、この慢性的な状況はしばしば家計に重い経済的負担としてのしかかる。また、太平洋地域の死者の70%以上は非感染性疾患によるものとみられている。グローバリゼーションや都市化によるプレッシャー、例えば、健康によくない食品(地元の食物生産の低下と塩分や糖分、脂肪の多い加工食品や輸入食品の増加)や飲酒、喫煙、運動不足などが非感染性疾患の増加につながっている。太平洋諸島民の間に見られるこうしたライフスタイルの変化が、肥満、糖尿病、癌、循環器系疾患などの非感染性疾患の流行をもたらしている。こうしたトレンドを逆転させるためには、コミュニティにおける十分な健康教育や健康に関する問題意識が不可欠であり、これこそが、現在、太平洋諸島全体に求められている。非感染性疾患の多くが予防可能であるとすれば、健康促進活動は太平洋地域における非感染性疾患という問題の低減に重要な役割を果たすことができる。
 本発表は、太平洋地域における非感染性疾患への対処という課題を、コミュニケーションの開発と社会変化という観点から評価し検証する。戦略的メディアとコミュニケーション構想(イニシアティブ)は非感染性疾患増大の要因とみなされる特定の領域をターゲットにできる。本発表では、国によってその対応がどう調整されているのかという事例を検証し、現在、太平洋諸島の国々で展開されている多様なメディアとコミュニケーション構想について考察する。
 本研究は、コミュニカティブ・エコロジーと開発のためのコミュニケーションの原則により導かれたもので、コミュニケーションの全ての形態とモードを網羅する。そこには、コミュニティラジオ、情報通信技術(ICT)構想と伝統的なマスメディアに伴うコミュニティ対話のようなプロセスが含まれる。また、主な研究方法としては、はデスクワークにもとづいた調査、利害関係者へのインタビュー、太平洋メディアと通信専門家への調査が含まれる。回答者から明らかになったことは、非感染性疾患の慢性的性格により、コミュニティはしばしば彼らを死が避けられないか、あるいは自然な死に方として受け入れているということである。回答者は、また、健康コミュニケーションにおけるメディアの役割のより良い理解と、政府、NGO、ジャーナリストの間の連携が強化されることを呼びかけている。
 本発表は、メディアにもとづいた非感染性疾患戦略を設計するときのいくつかの重要な試みや太平洋地域に独特の機会を強調する。国家横断的分析を結び付け、最良の実例のいくつかを含めることによって、本発表は太平洋地域における健康促進戦略のさらなる企画とデザインに関する情報を提供し、かつ支援するため、非感染性疾患の潜在的な解決策を探求する。



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