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国際島嶼教育研究センター第192回研究会
2018年12月10日(月)16時30分 総合教育研究棟5階

「薩南諸島における在来家畜の役割と課題」

中西良孝(鹿児島大学農学部)


[要旨]
 鹿児島県薩南諸島においては、在来家畜やその野生化種が生息し、高い生物多様性が維持されていることから、それらの家畜は学術上、極めて重要な希少動物遺伝資源とみなされている。一方、外来種も存在しており、野生化種の一部とともに農業、固有種および環境に悪影響を与えている地域がある。特に、トカラ列島においては、口之島野生化牛、トカラ馬およびトカラ山羊とその雑種が生息しており、前2者は人為的管理下で保護されているが、後2者は飼育されたり、飼育放棄によって野生化したりしている。演者らはこれまで希少動物遺伝資源保存の観点から在来家畜の保護と活用に関する研究を行ってきたが、最近、家畜の種類や地域によっては野生化種が農業や環境上の問題を引き起こしていることから、飼養実態調査とともに、野生化種の生息調査も行なっている。在来家畜のうち、トカラ山羊は雑種化が進んでおり、トカラ列島以外の地域ではその雑種は“島ヤギ”と称され、飼育されている個体は主に肉または伴侶動物として利用されている。一方、奄美大島において飼育放棄された島ヤギは、ノヤギとなって農作物や希少植物の食害をもたらし、植生破壊とそれに伴う土壌浸食を惹起している。本報告では、薩南諸島の在来家畜、特に山羊の飼養実態、生息状況および問題点を紹介し、今後の課題を提起する。


学報表紙に紹介されたトカラ山羊


奄美大島瀬戸内町西古見灯台近くに出現したノヤギ



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