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国際島嶼教育研究センター第182回研究会

2017年10月23日(月)16時30分 総合教育研究棟5階

「琉球国成立前夜の考古学的研究」

 新里亮人(伊仙町教育委員会)


[要旨]
 1429年に成立した琉球国は中国、東南アジア、日本を結ぶ中継貿易によって繁栄した王国である。その成立過程の解明を目指す研究では、在地の土器や陶器、九州産および中国産の食器類の編年研究を基準に、村落や城郭の構造を分析・序列化し、その発展段階を明らかにする手法が採られてきた。研究史の上では、王都所在地である沖縄本島の考古資料が主な分析対象であったため、成熟した農耕社会の延長線上に王国の成立が位置付けられる発展段階的な歴史観が描き出されてきた経緯をもつ。一方、琉球国の版図内に治められた北側の奄美諸島、南側の先島諸島では発掘調査件数の少なさから本格的研究の開始が沖縄本島よりも遅かったが、近年情報の蓄積が急速に進み、こうした地域を包括しながら琉球国成立史を再構築することは大きな課題となっている。
 これを受け本研究では、グスク時代の琉球列島から出土する食器類の編年研究からそれらの生産、流通、消費の様相を明らかにし、当該期における経済状況の推移を考古学的に復元することを目的とする。対象資料は琉球列島各地の在地土器、九州産滑石製石鍋、中国産陶磁器、徳之島産カムィヤキで、九州島や中国における食器類の生産や流通動向を確認しながら琉球列島の独自性を示すとともに、各島嶼域の地域性を抽出することによって地域的な経済状況と社会の複雑化の関係性を検討していく。重層的階層社会であった三山時代、琉球国時代に至る社会の一端を交易の側面から明らかにしたい。


徳之島カムィヤキ陶器窯跡


福建省陶磁器窯跡



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