国際島嶼教育研究センター
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沿革・研究組織

沿革
 鹿児島大学は、法文・教育・理・医・歯・工・農・水産の8学部からなる総合大学です。本土最南端の大学という地理的な特色と先人の築いた調査研究の伝統をいかしつつ、鹿児島大学の 研究者は、人文・社会・自然のそれぞれの学問領域で、南西諸島・台湾・フィリピン、そして東南アジア・オセアニアへとつづく南方地域について多くの調査研究をおこない、成果をつみかさねてきました。

 このような研究の蓄積を背景に、より総合的・学際的な調査研究 活動の推進をめざして、昭和52年 (1977) には、学内の将来計画検 討委員会で南方地域総合研究センター構想が討議され、南方地域に 重点をおく地域研究センターの創設が検討されました。その結果、昭和55年(1980)4月には、南方地域総合研究セン ターが設置されました。翌昭和56年(1981)4月には、それまで学内措置施設であった上記南方地域総合研究センターは、文部省令による学内共同教育研究施設としての南方海域研究センターとなりました。その後、昭和63年(1988) 4月には南太平洋海域研究センター(南海研、Research Center for the South Pacific)に、そして平成10年(1998)4月には多島圏研究センター(多島研、Research Center for the Pacific Islands)に生まれ変わりました。

 平成22年(2010)3月をもって一つの区切りをつけ、あらたに同年4月から国際研島嶼教育研究センター(島嶼研、Research Center for the Pacific Islands)が発足し、学内共同教育研究施設として、これまでの研究成果を引き継ぎつつ、新たな目標を掲げて活動を開始しています。また、2015年4月には奄美市に国際島嶼教育研究センター奄美分室を新たに設置いたしました(奄美分室のホームページはこちら)。



研究の場:島嶼、多島域、多島圏
 外洋に位置する島々とそれをとりまく海洋が構築する空間である多島圏(Island-Sphere)は、いくつかの島嶼の集合である多島域(Island-Zone)から構成されます。多島域は人・もの・情報が行き交い、島嶼相互が影響を及ぼしながら存在する空間です。国際島嶼教育研究センターは、このような、多島圏、多島域、島嶼という三つの異なった位相をもつ空間を対象に教育・研究を進めています。



目的と課題
 国際島嶼教育研究センターは、鹿児島から南へ広がるアジア太平洋の多島域を対象とする学際的地域研究センターであり、以下の3 領域・9 研究分野を設定しています。その教育・研究活動は、専任教員、兼務教員、国内外の大学・研究機関の協力研究者によって支えられています。さらに、教育・研究活動を通じて、学際的地域研究、学術の国際交流、対象地域の福祉発展を目的とします。
国際島嶼教育研究センターの領域・分野担当者
領域 分野 分野担当者
島嶼環境領域
(大塚 靖)
島嶼多様性分野 大塚 靖 坂巻祥孝(農)
島嶼環境分野 遠城道雄(農)  
島嶼共生分野 河合 渓 西村 知(法文)
島嶼社会領域
(高宮広土)
島嶼社会分野 高宮広土  
島嶼医療分野 嶽崎俊郎(医)
島嶼情報分野 梁川英俊(法文) 升屋正人(情)
島嶼適応領域
(山本宗立)
島嶼農畜産分野 山本宗立 坂井教郎(農)
島嶼水産分野 寺田竜太(連大) 鳥居享司(水産)
島嶼教育分野 本村浩之(博) 川西基博(教)


  • 島嶼環境領域:島嶼域の自然と社会の相互作用に注目し、過去から現在への遷移過程とその維持機構を解明する。

    @島嶼多様性分野:島嶼における生物あるいは社会の多様性について教育・研究を行う。

    A島嶼環境分野:島嶼の自然環境について教育・研究を行う。

    B島嶼共生分野:島嶼における人と自然の相互作用やその共生について教育・研究を行う。


  • 島嶼社会領域:島嶼社会における過去・現在そして今後想定される変化とその影響について研究し、その適応的方向性を検討する。

    @島嶼社会分野:島嶼域の人々の社会、歴史、文化、並びにそれらの動態について教育・研究を行う。

    A島嶼医療分野:島嶼医療の問題を解決し、島嶼医療の発展を図るための教育・研究を行う。

    B島嶼情報分野:島嶼における情報活用に関する教育・研究を行う。


  • 島嶼適応領域:島嶼の変化に対応する適応策について、島嶼社会における実践的な教育・研究を行う。

    @島嶼農畜産分野:島嶼の農畜産業に関する教育・研究を行う。

    A島嶼水産分野:島嶼の水産業に関する教育・研究を行う。

    B島嶼教育分野:島嶼における教育システムの教育・研究を行う。



組織
国際島嶼教育研究センターは次のような組織構成をもっています。
  • センター長
  • 研究部
    • 専任教員(4名)・・・詳細はスタッフ紹介をご覧ください。
    • 特任教員(3名)
    • プロジェクト研究員(1名)
    • 客員研究員
    • 学内兼務教員(60名(令和2年4月10日現在)、下記表参照(敬称略)

    法文学部
    石田智子、市川英孝、平井一臣、小栗有子、兼城糸絵、菅野康太、西村知、農中至、梁川秀俊、渡辺芳郎、山本一哉
    教育学部
    川西基博、佐藤宏之、松井智彰
    理工学研究科(理学系)
    上野大輔、加藤太一郎、北村有迅、佐藤正典、宮本旬子、ハフィ-ズ・ウル・レイマン、M田季之
    理工学研究科(工学系)
    柿沼太郎、木方十根
    医歯学総合研究科
    井上尚美、嶽崎俊郎、中尾優子、西純一郎
    医学部
    森隆子
    農学部
    赤木功、一谷勝之、鵜川信、榮村奈緒子、奥山洋一郎、遠城道雄、加治佐剛、香西直子、坂井教郎、坂巻祥孝、志水勝好、津田勝男、中西良孝、平瑞樹、宮田健、山本雅史
    共同獣医
    安藤匡子、正谷達謄、松尾智英
    水産学部
    大富潤、久米元、小谷知也、小針統、鳥居享司、中村啓彦、前田広人
    総合研究博物館
    本村浩之、田金秀一郎
    南九州・南西諸島域共創機構
    中武貞文、冨永茂人
    連合農学研究科
    寺田竜太
    共通教育センター
    藤田志歩
    グローバルセンター
    中谷純江
    学術情報基盤センター
    升屋正人
    埋蔵文化財調査センター
    新里貴之


    • 国内外協力研究者

  • 事務部
    • 専任事務官(郡元キャンパス1名、奄美分室1名)




運営
国際島嶼教育研究センターの運営委員会がセンターの管理運営にかかわる重要事項を審議します。このほかセンター教員会議、専門部会などが置かれ、調査、研究、出版などの事項を審議します。

運営委員会委員
1号委員 河合 渓
2号委員 高宮広土  大塚 靖  山本宗立
3号委員 萩野誠(法文)、佐藤宏之(教)、宮本旬子(理)、兒玉慎平(医)、山崎要一(歯)、柿沼太郎(工)、坂巻祥孝(農)、安藤 匡子(共獣)、久米元(水産)、嶽崎俊郎(医歯)
4号委員 西村知(法文)、嶽崎俊郎(医歯)、坂巻祥孝(農)


部会・部会長・委員
部会 部会長 委員
プロジェクト部会
(大塚 靖)
西村知(法文) 渡辺芳郎(法文) 川西基博(教)
鵜川信(農) M田季之(理)
久米元(水)
交流企画部会
(山本宗立)
嶽崎俊郎(医) 上野大輔(理) 石田智子(法文)
柿沼太郎(工) 升屋正人(情)
坂井教郎(農)  
出版広報部会
(高宮広土)
坂巻祥孝(農) 兒玉慎平(医) 安藤匡子(獣)
中谷純江(グ) 中村啓彦(水)
北村有迅(理) 市川英孝(法文)




活動
  • 鹿児島から南へ広がるアジア太平洋多島域における実地調査
  • オセアニアの大学・研究機関との教育研究協力
  • 地域の研究者の育成
  • 学部・大学院生、留学生の教育
  • シンポジウム、ワークショップの開催
  • 学術情報の集積と提供、研究活動の広報
  • 市民講座の開催
  • 研究成果の出版
現在の活動予定は研究会・集会をご覧ください。



出版
  • 南太平洋研究(South Pacific Studies)
  • 南太平洋海域調査研究報告(Occasional Papers)
  • South Pacific Newsletter
  • 島嶼研だより
  • 島嶼研分室だより
  • 島嶼研ブックレット
詳細は出版物をご覧ください。




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