島嶼研シンポジウム
「世界自然遺産と奄美の観光―エコツーリズムによる保全と利用―」
|
日時:令和4年2月12日(土)13:00~17:00
会場:オンライン(Zoom)
主催:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
後援:天城町、徳之島町、伊仙町、徳之島エコツアーガイド連絡協議会、奄美大島エコツアーガイド連絡協議会、奄美群島広域事務組合、世界自然遺産推進共同体
参加費:無料(事前登録が必要です) |
・プログラム ・要旨 ・English Page
●趣旨
奄美大島と徳之島にはアマミノクロウサギなどの絶滅危惧種や希少な固有種が生息している。生物多様性の保全において重要な地域として、2021年7月、両島は沖縄島北部と西表島とともに日本で五つ目の世界自然遺産に登録された。世界自然遺産登録は、人類共通の財産として将来の世代に引き継ぐための保全が前提となるが、観光振興の契機とも捉えられている。奄美群島では、世界自然遺産登録に向けた取り組みのなかで、自然環境を保全しつつ持続可能な観光利用の仕組みとしてエコツーリズムが推進されてきた。エコツーリズムは、地域固有の自然環境や歴史文化を資源とする観光ではあるが、実際には野生動植物の観察に重点が置かれている。そのエコツーリズムの現場で、観光客に自然体験を提供するのみならず地域への理解を深める役割を果たすのがエコツアーガイドである。 本シンポジウムでは、奄美大島と徳之島を中心に、世界自然遺産地域における観光について考える。まず、両島のエコツアーガイドが、自然環境をどのように観光に利用しているのか、その現状と課題を報告するとともに、各自が取り組んできた自然環境の保全にかかわる活動についても紹介する。次に、世界自然遺産登録区域の周辺に住んでいる人びとが、身近な自然環境の観光利用や保全についてどのように考えているのかに注目する。そして、これから奄美群島が世界自然遺産にどう向き合うべきか、地域住民・観光事業者・国・地方自治体・教育研究機関でできる協働について考える。
●プログラム
12:30 会場開始
13:00 開会・趣旨説明
13:05 『奄美大島における海洋生物の保全と活用』
●興 克樹(奄美海洋生物研究会)
13:35 『エコツーリズムと自然保護―奄美大島の森林を事例に―』
●城 泰夫(アイランドサービス)
14:05 休憩
14:15 『徳之島の海、環境の変化とサンゴ保全』
●池村 茂(徳之島虹の会)
14:45 『徳之島のエコツーリズムの現状と今後の可能性』
●美延睦美(徳之島虹の会)
15:15 休憩
15:25 『地域の自然環境とエコツーリズムのあり方』
●宋 多情(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)
15:55 コメンテーターによるコメント
① 岩本千鶴(鹿児島県奄美世界自然遺産登録推進室)
② 福井俊介(環境省徳之島管理官事務所)
16:25 総合討論
17:00 閉会
(ポスターpdf)
●問い合わせ先 連絡・問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
〒890-8580 鹿児島市郡元一丁目21-24
電話:099-285-7394 Fax:099-285-6197
E-mail: shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp |