島嶼研シンポジウム
「船で生きる人びと ―漁労・水上居民・移民船―」
|
日時:平成30年10月14日(日)13:00~17:30
会場:鹿児島大学総合教育研究棟203号室
中継:国際島嶼教育研究センター奄美分室
主催:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
参加費:無料 |
・プログラム ・要旨
●趣旨
おそらく人類が最初に作り出した乗り物は船であろう。水を渡る船はそもそも移動のための手段であり、ひいては漁労あるいは運輸のための道具となった。身体の延長である高度な道具は、やがてそこに合わせて身体を規定し、制作する磁場となる。 本シンポジウムでは、漁労生活における船の道具性から始めて、生活空間としての船が人間の社会性をどのように規定するのか、台湾・福建の事例から考えるとともに、ブラジルへの移民船の研究を通して、人を運ぶ道具としての船が、当時「西洋」世界の周縁にあった米州に渡るための、身体的変容の場すなわち「文明化」の装置として機能していたことを論じる。船によって与えられる人間の条件とは如何なるものか、複数の位相から問う場としたい。
●プログラム
12:30 開場・受付
13:00 開会・趣旨説明
13:05 『台湾東海岸における船と漁民 ―移動と権力に注目して―』
●西村一之(日本女子大学人間社会学部)
13:55 『定住本位社会で船に住まいつづけること
―複数の管理システムを生きる中国福建南部の連家船漁民―』
●藤川美代子(南山大学人類学研究所)
14:45 休憩
15:00 『文明化の時空間としての南米行き移民船
―戦間期の日本~ブラジル航海を中心に―』
●根川幸男(国際日本文化研究センター)
15:50 休憩
16:00 総合討論
17:00 閉会
●ポスター
(ポスターpdf)
●問い合わせ先 連絡・問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
〒890-8580 鹿児島市郡元一丁目21-24
電話:099-285-7393 Fax:099-285-6197
E-mail: shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp |