国際島嶼教育研究センター
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島フィールド学の蓄積・展示・展開
日時:平成2532日(土)  1300 1700
場所:鹿児島大学稲盛会館

参加費:無料

・案内ページ   ・当日の様子

  平成25年3月2日(土)に鹿児島大学国際島嶼教育研究センター・鹿児島大学総合研究博物館主催でシンポジウム『島フィールド学の蓄積・展示・展開』が開催されます。皆様のご参加をお待ち申し上げます。


●趣旨
  鹿児島大学国際島嶼教育研究センターでは、太平洋島嶼と鹿児島県内島嶼をはじめとする国内外島嶼域のフィールド学を蓄積してきた。同様に鹿児島大学総合研究博物館では鹿児島大学の研究蓄積の開示のみならず、自らもフィールド学的蓄積を、県内島嶼域を含めて重ねてきた。そしてともにその成果の教育的かつ社会貢献的活用にも努めてきた。しかし未来志向的展開と社会的需要に対応した課題も多様にあると考えられる。
  国内外の島を研究する者、及び島にあって文化・地域・経済・教育等の振興にあたる者、そして地域住民にとっても、その元資料、研究成果並びに活動成果の蓄積・保存・展示・公開は、地域内外を結ぶ共有財産であり、かつ次世代への継承や活力ある発展を実現するうえでも、最重要課題の一つである。島は高齢化と過疎化により郷土学継承者確保に課題を残し、地域文化資料・無形文化財・博物資料等の保存継承危機が生じて久しい。各島に郷土誌や村史などが蓄積される慣行も、市町村合併や過疎化、財源・人材不足などで、分散化や他地域集約化で、各島そのものにはないところも多く出てきた。さらに、2012年6月に改正した離島振興法では、主務大臣に文部科学大臣をも加え、離島活性化交付金制度でのソフト事業展開も活性化しようとしている。それらに対する大学の貢献可能性も問われてこよう。
  島(島嶼)学など島一般を研究したり、オセアニア学・インドネシア学等のように特定広域地域の島々とその周辺を研究したりするものにとっても、それら成果の展示・公開・共有化は各学問発展の底辺拡大と学際性・連携力の強化、そして深み・高みを築いていくうえでも重要な仕事である。
  島の当該地域振興でも「島丸ごと博物館」活動や、「島・村落案内人」が自己表現的に情報発信・イタープリターとしてかかわったり、郷土研究会員が資料館展示ボランティアに関わったりする新しい試みも近年鹿児島の各島でみられている。県立博物館の出前活動や、小中学廊下に郷土資料コーナーを開設して、博物的資料保存と展示を現地で続けている小島もある。それらは博物館やフィールド学成果の現場回帰・成果還元・社会貢献・ニーズ掘り起しの新しい姿でもある。島にあって島を学ぶ教育活動の質や、観光客を含む交流人口の島理解力の質も、それらと重ねることでさらに向上できる。
  これらを念頭に置いて、大学・教育組織・地域・行政が取り組むべき「島フィールド学の蓄積・展示・展開」と、それらが果たしうる役割と展望について、会場参者各位と議論を深め考察してみたい。


●プログラム

13:00 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター長 野田伸一 挨拶

13:05 基調講演
    「カヌーと航海術―調査資料の展示と展開」
        ●須藤健一(国立民族物博物館)

13:45 休憩

14:00 シンポジウム
     「インドネシアにおけるフィールドワーク,島々に未知のアリを求めて」
        ●山根正気(鹿児島大学総合研究博物館)

14:20 「島フィールド学の蓄積とデータベースネットワーク構築」
        ●河合 渓(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)

14:40 「島の活性化とともに生まれた口永良部島歴史資料館:口永良部島の事例」
        ●宇都 修(金岳中学校)

15:00 「島に出かける博物館」
        ●金井賢一(鹿児島県立博物館)

15:20 休憩

15:35-17:00 総合討論


●問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター  〒890-8580 鹿児島市郡元1-21-24
電話099-285-7394  FAX099-285-6197  E-mail: shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp





島嶼研シンポの案内ポスター(jpeg PDF




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