国際島嶼教育研究センター
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島教育-島で学ぶ・島から学ぶ-
日時:平成24721日(土)  1300 1700
場所:共通教育棟2号館211号室

参加費:無料

・案内ページ   ・当日の様子

  平成24年7月21日(土)に鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催で島嶼研シンポジウム『島教育-島で学ぶ・島から学ぶ-』が開催されます。皆様のご参加をお待ち申し上げます。


●趣旨
  2012年6月20日第七次離島振興期に向けての改正が行われた。1953年離島振興法が制定されてから60年目に入る。この間、島の果たす役割は多様に変化してきた。その中でも島の果たす教育的役割には新しい期待が集まっている。島そのものの持っている潜在力には、多様なものがあり、島らしさの成立要件である環海性や隔絶性、あるいは狭く小さいことの中にもある。例えば、珊瑚の海でのシュノーケリングは、そのまま教員免許取得に必要な初心者泳力を補強する。隔絶空間では、静穏な環境下での学びが促進される。狭小な環境下での人と人との触れ合いが、知見と体験の幅を深める。都会空間での学びと違い島空間での学びは、五感六感総動員の多次元的人間性回復機会にもなろう。それらは島で学ぶ上でのメリットである。また島から学ぶ上で、狭小性は連関性認識を深める。人・自然・生き方・技術・文化・社会の仕組み・行政・産業・環境保全活動などなどを個別的ではなく、地域内の互いの関わり合いや、一人格の中の総合性や、互いの補い合いでの管理等について、実体験的に観測できる機会もあるであろう。コンパクトにそこにある。また島嶼学という視座からは「島(自体)を」学ぶという、現場学的体験も重要である。
  一方島の教育環境は、伝統的に制約的であることが多かった。その機会制約を補う方法としての、サテライト方式や、少人数教育メリットの発揚や、IT技術を使った新展開などの試みもなされている。また行政と連携して、教育での島振興に熱心に取り組んでいる地域もある。小さな島はむしろ人材の宝庫でもあることを目指した展開には、教育ゴールのセッティング次第では、他地域以上の新しい可能性を生み出すこともありうるであろう。
  島教育テーマ考察は、島内外の未来世代への責任を、島内外の主体が考えるだけではなく、社会人・市民も含めた自己研鑽の在り方を考える機会にもなる。改めて島の教育的潜在力と未来志向的役割について、考えてみたい。


●プログラム

13:00 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター長 野田伸一 挨拶

13:05 基調講演
    「離島における大学教育」
        ●八田明夫(鹿児島大学教育学部)

13:35 「奄美をフィールドとした鹿児島大学の学部教育と大学院教育」
        ●野呂忠秀 (鹿児島大学図書館・水産学部)

13:55 「島嶼サテライトの試み(修士・博士:奄美大島・徳之島)」
        ●桑原季雄(鹿児島大学法文学部)

14:15 休憩

14:25 「島の仕組み(与論島)・島嶼学概論(修士:中之島・硫黄島)」
        ●野田伸一(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)

14:45 「臨床教育の場で学んで欲しいこと(下甑島)」
        ●瀬戸上健二郎(薩摩川内市立手打診療所)

15:05 「小さな島の教育現場で考える(硫黄島)」
        ●ヘンリー・ジョンソン(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)

15:25 休憩

15:35-17:00 総合討論


●問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター  〒890-8580 鹿児島市郡元1-21-24
電話099-285-7394  FAX099-285-6197  E-mail: shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp





島嶼研シンポの案内ポスター(jpeg




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