国際島嶼教育研究センター
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島エネルギーの自給可能性を考える
日時:平成231210日(土)  1300 1715
場所:鹿児島大学稲盛会館

参加費:無料

・案内ページ   ・当日の様子

  平成23年12月10日(土)に鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催、鹿児島県・財団法人日本離島センター・鹿児島県離島振興協議会後援により、島嶼研シンポジウム『島エネルギーの自給可能性を考える』が開催されます。皆様のご参加をお待ち申し上げます。


●趣旨
  再生エネルギーや環境エネルギー政策は、地球環境問題の主要な柱の一つである。しかし近時、国策の柱ともなり始めており、小さくて遠隔の海洋上におかれた島嶼部にも新しい役割と光があてられるようになりつつある。
  本来エネルギー問題は今一つの環境問題である。電力島内供給実現支援は初期離島振興法上の柱であった。海底送電技術確立後も、多様な取り組みがなされてきた。現在、島のエネルギー自給問題は新しい局面を迎えている。東日本大震災・原発津波被害以降突如、自然エネルギー利用促進は、国策の最優先順位の施策となり、島でのエネルギー自給はその一部を担うだけではなく、島ならではの可能性と工夫で、積極的貢献可能性もありうるとの認識が生まれつつある。離島部はもともと隔絶性・環海性・狭小性の地である。スマートグリッドをはじめとして小規模利益をめざす供給技術の開発において格好の「スマートコミュニティ実現の場」でありうる。また火山列島としての地熱発電は安定供給源である。蓄電・送電技術開発次第では他の技術複合を待つまでもなく産業立地展開もありうる。水力は屋久島で先駆的に利用されてきたが電圧の不安定さ等の克服課題も提示されてきた。潮力風力は島が受け止めてきた自然力であり、津波や台風に強い構造も工夫されつつある。太陽光・バイオエネルギー利用は亜熱帯利益の最たるものである。サトウキビの品種改良・海藻利用等の技術開発はイノベーショナルに展開されつつある。太陽光利用脱塩装置開発では太平洋小島嶼域への国際貢献的技術供与として新たな展開を遂げつつある。環境被害を抑えた海洋温度差発電も開発段階を終えつつある。
  これらを総合化した島エネルギー持続可能性について諸専門家の新しくて具体的な知見を加えながら総合的に考察していきたい。


●プログラム

13:00 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター長 野田伸一 挨拶

13:05 「水力と原発そして島エネルギー自給向上可能性-地質学者から見た諸問題-」
        ●立石雅昭(新潟大学名誉教授)

13:30 「九州離島における海潮流発電の実現可能性の調査」
        ●山城徹(鹿児島大学大学院理工学研究科)

13:55 休憩

14:00 「海洋バイオマスの有効利用」
        ●前田広人(鹿児島大学水産学部)

14:20 「バイオ燃料(菜の花プロジェクト)の現状と課題」
        ●加藤 進(三重大学伊賀研究拠点)

14:40 「新エネルギー導入とCO2 対策-県の取り組み-」
        ●永野詳二(鹿児島県地球温暖化対策課参事)

15:05 「島を巡る島産エネルギー改革への期待」
        ●仲田成徳(財団法人日本離島センター)

15:30 休憩

15:40 コメンテーター 門 久義(鹿児島大学大学院理工学研究科)

15:50 コメンテーター 寺岡行雄(鹿児島大学農学部)

16:00-17:15 総合討論


●問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター  〒890-8580 鹿児島市郡元1-21-24
電話099-285-7394  FAX099-285-6197  E-mail: shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp





島嶼研シンポの案内ポスター(jpeg




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