文部科学省特別経費プロジェクト

世界自然遺産候補地・奄美群島におけるグローカル教育研究拠点形成

2021年度 奄美群島 島めぐり講演会 [2021.12.29]

 奄美大島と徳之島が世界自然遺産になりました。鹿児島大学では、奄美群島の生物の多様性などを研究し教育に生かすプロジェクトを進めています。その中でわかってきたことを中心に、群島の皆様に紹介する講演会を今年度も続き開くことになりました。生まれ育った故郷について、この機会に少し勉強し直してはいかがでしょうか?
 なお、コロナ対策のため会場への入場者数の制限を設け、各自オンライン(Zoom)での参加も可能としました。また、コロナの発生状況によりましては、Zoom配信のみの開催になることもあります。


第13回 2021年9月4日(土) 住用町(住用総合支所 3階 大会議室)(オンライン開催のみに変更)
第14回 2021年9月26日(土) 与論島(与論町役場 多目的ホール)(オンライン開催のみに変更)
第15回 2021年10月9日(土) 大和村(Zoom開催のみ)
第16回 2021年11月20日(土) 喜界島(喜界町役場 多目的室)
第17回 2021年12月4日(土) 和泊町(和泊町役場1階 結いホール)
第18回 2021年12月18日(土) 伊仙町(伊仙町中央公民館)


会場参加・オンライン参加ともに参加には申し込みが必要です。(各回開催日1週間前まで)

【Googleフォームで申し込み】 → Googleフォームで申し込む

【電話・メールで申し込み】鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室(電話:0997-69-4852、メール:amamist@cpi.kagoshima-u.ac.jp)に申し込みください。その際に、参加会場(必須)、会場参加 or オンライン参加(必須)、名前(必須)、電話番号(必須)、所属先、住所、メールアドレスをお知らせください。


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主催:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター・文部科学省特別経費プロジェクト「世界自然遺産候補地・奄美群島におけるグローカル教育研究拠点形成」
共催:奄美群島広域事務組合
後援:奄美市、与論町、大和村、喜界町、和泊町、伊仙町


【お問い合わせ先】
 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室
 〒894-0026 奄美市名瀬港町15-1 紬会館6階
 電話:0997-69-4852
 E-MAIL: amamist@cpi.kagoshima-u.ac.jp




第13回奄美群島島めぐり講演会(住用町)

【日時】2021年9月4日(土) 14:00~16:30 【開催場所】住用総合支所 3階 大会議室

新型コロナウイル感染拡大に伴い、会場での参加を中止し、オンライン開催のみとなりました。[2021.8.26]

ちょっと怖いが実は面白い寄生虫の話:海や川にはどんな寄生虫が暮らすのか?(上野大輔:理学部)
 寄生虫という言葉を聞いたとき、あなたは何を思うでしょうか。怖い、危ない、気持ち悪い、触りたくない。おそらく、多くの人はポジティブな感情を抱かないでしょう。でも、ちょっと気になるそこのあなた。怖いもの見たさでも良いんです。表立って口にはしないけど、実は興味あるよという人は、結構いるのではないでしょうか。寄生虫って、実はとてもユニークで面白い生きものなんだというお話を、海や川に暮らす寄生虫たちの簡単な紹介とともにお伝えします。


奄美群島の魚たち(本村浩之:総合研究博物館)
 近年、鹿児島大学総合研究博物館の研究チームが中心となり、奄美群島の魚類相解明に向けた大規模な調査・研究が進められています。奄美群島全域には2,000種を超える魚類が生息すると推定され、これは日本産魚類の半数に相当するが分かってきました。本講演では、フィールド調査の様子を踏まえながら、奄美群島の各島嶼の魚類相の特徴や固有種、近年記録された珍しい魚を紹介します。

以下のメディアで講演会の様子が紹介されました




第14回奄美群島島めぐり講演会(与論島)

【日時】2021年9月25日(土) 14:30~17:00 【開催場所】与論町役場 多目的ホール

新型コロナウイル感染拡大に伴い、会場での参加を中止し、オンライン開催のみとなりました。[2021.8.26]

ちょっと怖いが実は面白い寄生虫の話:南の島に暮らす知られざる寄生虫を追う(上野大輔:理学部)
 寄生虫。響きはあまり良くない言葉かもしれません。しかし、地球上に暮らす動物たちそれぞれに何かしらの寄生虫が存在し、その数は膨大であることも事実です。この寄生虫たちには、日々動物に接する機会の多い方たち、あるいは大学の研究者でさえ知らない興味深い種が数多く存在します。しかも、それらは人類未踏の奥地や孤島に行かずとも、我々の暮らしと関り深い動物にでさえ見つかります。そういう視点から見ると、生物の坩堝である南西諸島は宝の山と言えます。そんな見えざる隣人達とその魅力について、皆さんにご紹介します。


南北600キロの海の幸 ―約1200種の魚を食べた教授からの報告―(大富 潤:水産学部)
 リーフエッジを境に、ライトブルーとネイビーブルーのツートンカラーが美しい与論の海。きれいな魚がいっぱいいる。おいしい魚もいっぱいいる。でも、南国の魚の食材としての魅力を知っている人はごくわずかしかいません。鹿児島の名物料理の多くは農畜産物です。奄美群島の海には曽根と呼ばれる深海から突き出た瀬が点在し、好漁場が形成されます。奄美が誇る地魚を食べ続けることで、地元の海を守りましょう。そんなお話です。

以下のメディアで講演会の様子が紹介されました





第15回奄美群島島めぐり講演会(大和村・Zoom開催のみ)

【日時】2021年10月9日(土) 14:30~17:00 【開催場所】Zoom開催のみ

島の農業あれこれ(坂井教郎:農学部)
 島の農業は、生産や流通において必ずしも有利な条件下にはありません。しかしそのような中でも、さまざまな取り組みが行われています。この講演では、島の農業の実態、6 次産業化やブランド化の取り組みなどについて、国内外の事例をもとにお話します。


海や山からの宝探し~天然からの医薬品候補化合物の探索~(濵田季之:理工学研究科)
 海洋無脊椎動物、海藻および植物などは、生態系ピラミッドではかなり弱い立場にあるため、外敵に対する化学的防御物質として「二次代謝産物」を産生し、体内に蓄積していると考えられています。それらの二次代謝産物の中には、稀有な化学構造や生物活性を有するモノが含まれており、新しい医薬品候補化合物を提供することが期待されます。私たちの研究室では、薩南諸島を中心として、天然から成人T細胞白血病の治療薬の候補化合物を探しています。その内容をご説明します。

以下のメディアで講演会の様子が紹介されました





第16回奄美群島島めぐり講演会(喜界島)

【日時】2021年11月20日(土) 14:00~16:30 【開催場所】喜界町役場 多目的室

喜界島のゴマダラカミキリ防除大作戦(坂巻祥孝*・津田勝男:農学部)
 喜界島のカンキツ園のゴマダラカミキリは、遺伝子を調べたところ喜界島在来の「オオシマゴマダラカミキリ」と九州本土にいる「ゴマダラカミキリ」の中間的な形態を持つ雑種でした。このカミキリによる被害が拡大したため、2012年から3年間は大朝戸・西目地区で、2015 年からは全島で「バイオリサ」を使った防除作戦を展開しました。その結果、一応の成功を収めたが、いまだに同町北部では、ゴマダラカミキリの被害が残り、この雑種ゴマダラカミキリとの闘いが続いています。*発表者


奄美の『環境文化』と島・シマづくりの担い手(小栗有子:法文学部)
 奄美群島には、世界自然遺産登録の対象地である奄美大島と徳之島に限らず、8つの有人島とそのシマジマのもつ個性ある自然環境の下に、多様で豊かな生活文化が育まれてきました。群島内の自然と暮らしの豊かな交わりを表現しようとする言葉に「環境文化」があります。講演では、この「環境文化」の意味を一緒に考えるための話題を提供し、これからの島・シマづくりの担い手を考える一助にして頂きたいと思います。

以下のメディアで講演会の様子が紹介されました

  • 奄美新聞 2021年11月21日 p.8





第17回奄美群島島めぐり講演会(沖永良部島・和泊町)

【日時】2021年12月4日(土) 14:30~17:00 【開催場所】和泊町役場1階 結いホール

熱帯・亜熱帯島嶼沿岸域の環境と貝類(河合 渓:国際島嶼教育研究センター)
 熱帯亜熱帯の沿岸環境には、マングローブ林、干潟、岩礁、砂場、サンゴ礁など様々な生態系が存在しますが、多くの生物がこれらの異なった環境に適応し生息しています。この講演会では、干潟、ソフトコーラル群集、岩礁域に生息する貝類に注目し、その摂餌、繁 殖、成長などの生態について解説します。また、太平洋の島々での村民による貝類沿岸漁業から持続的開発目標について考えたいと思います。


沖永良部の漁業を考える(鳥居享司:水産学部)
 島の周辺には水産資源が豊富に存在します。その魚を使った魅力ある製品もたくさん存在します。しかし、流通条件や販売に制約があり、「製品」が「商品」になりづらいのが現状です。さて、沖永良部の漁業の今後をどう展望したらよいのでしょうか。他の島々の取り組みなどを参考にしながら、皆様と一緒に考えることができたらと思います。





第17回奄美群島島めぐり講演会(徳之島・伊仙町)

【日時】2021年12月18日(土) 14:00~16:30 【開催場所】伊仙町中央公民館

徳之島の地震・津波防災を考える(井村隆介:共通教育センター)
 徳之島を含む南西諸島では、琉球海溝で発生する大地震による地震・津波災害が懸念されるほか、南海トラフ巨大地震や北米・南米で起こる巨大地震による津波にも注意が必要です。奄美諸島の地震・津波履歴については、いまだ不明な点も多いのですが、この講演会では2011年東北地方太平洋沖地震や他地域での災害教訓を、この地域での防災にどのように生かしていくのかを考えてみたいと思います。


特定外来種アフリカマイマイの生態と農業被害との関係(冨山清升:共通教育センター)
 アフリカマイマイは国外外来種で、奄美群島では、農業害虫として、広東住血線虫という寄生虫の中間宿主として知られています。また、国の法律で特殊病害虫指定も受けています。電波発信機を装着した個体を用いて行動解析を行った結果、本種は、昼間は畑 地の周辺のやぶの周辺に潜んでいることが解りました。これらの性質から本種の防除は、昼間のねぐらを叩く方法が有効であることが解りました。