場所:総合教育研究棟5階会議室 平成27年度学長裁量経費重点領域研究報告会 『三島とトカラ列島及びその周辺海域総合学術調査』 島は海に囲まれ、狭隘性、脆弱性という特徴を持ち、そこには独自の自然、文化、社会経済システムが存在しており、「島はひとつの世界」と捉えることができます。また、地球温暖化や経済のグローバル化など、自然や社会環境の変動のうねりが小島嶼に大きな影響を及ぼしていることは、海水面の上昇が国土存亡の危機につながる南太平洋諸国の例からも明らかです。島は様々な環境変動の影響を強く迅速に受ける地域であるため、「島は世界の縮図」とも考えられます。つまり、世界が抱える様々な環境変動に対する影響を推察し、その適応策を提言する場所として、「島嶼」域は最適な地域といえます。 国際島嶼教育研究センター(島嶼研)では「島は一つの世界」のテーマのもとに27年度重点領域研究(島嶼)の一環として三島・トカラ列島を対象に総合学術調査を行いました。本調査の報告会を以下のように行います。入場無料でどなたでも参加できます。 13:00 開会のあいさつ 住吉文夫(研究担当理事) 13:05 「南西諸島におけるタイワンホウキガニの生息分布」 鈴木廣志(水産学部) 13:20 「三島村の地質資源の教育的利用に関する研究」 北村有迅(理工学域理学系) 13:35 「中之島における新たな水産物流通体制構築の効果と課題」 鳥居享司(水産学部) 13:50 「三島・トカラ列島周辺水域における無脊椎動物の多様性と 希少性の解明」 上野大輔(理工学域理学系) 14:05 「三島産海洋無脊椎動物や海藻に含まれる二次代謝産物に 関する研究」 M田季之(理工学域理学系) 14:20 「トカラ列島の魚類多様性」 本村浩之・小枝圭太(総合研究博物館) 14:35 「トカラにおける潮間帯における微小環境と海産生物の生態」 河合 渓(国際島嶼教育研究センター) 14:50 休憩 15:00 「三島村在来カンキツ類の特性および来歴の解明」 山本雅史・名取祐太・大岩根 尚(農学部、三島村) 15:15 「諏訪之瀬島火山の映像観測システム」 升屋正人(学術情報基盤センター) 15:30 「口之島と中之島でのブユ吸血被害とその対策の検討」 大塚 靖(国際島嶼教育研究センター) 15:45 「トカラ小宝島における考古学的分布調査」 渡辺芳郎(法文学部) 16:00 「三島村黒島における唐辛子利用」 山本宗立(国際島嶼教育研究センター) 16:15 「ジャンベの受容と三島 の地域文化」 桑原季雄(法文学部) 16:30 「トカラ列島の先史文化はどこまで遡り得るか」 新里貴之(埋蔵文化財調査センター) 16:45 「地域の歴史遺産の保存と継承について」 佐藤宏之(教育学部) 17:00 「トカラの人口動態」 高宮広土(国際島嶼教育研究センター) 17:15 「トカラ列島産灰長石巨晶に関する研究」 松井智彰(教育学部) 17:30 閉会のあいさつ 桑原季雄(島嶼研プロジェクト部会長) |