国際島嶼教育研究センター
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硫黄鳥島・与路島学術調査
調査を写真で紹介

硫黄鳥島・与路島学術調査

硫黄鳥島 火口 船


与路島
石垣と棒 ソテツ
サンゴの石垣とハブよけ棒 蘇鉄の碑
ソテツ(Cycas revoluta Thunb. ソテツ科)は我が国原産とされ、碑にもあるように、南西諸島では救荒作物として栽培された。種子からつくる奄美の「ナリミソ」は有名で、近年、再び作られるようになっている。ソテツ科のソテツを含め、ソテツ目の種には茎や種子に澱粉を含むものが多く、海外でも救荒作物として利用されてきた種が多い。しかし、この澱粉にはサイカシンなどの有毒成分が含まれるので、水洗して、無毒にしてから食用に用いられた。矢根(arrowroot)澱粉と呼ばれる澱粉採取のため重要な食用作物とされてきた種もある。
俯瞰 微起伏
与路低地の地形-南側の山地斜面からの俯瞰
与路島の東岸にある与路低地は,大きく海岸沿いの砂州と背後の後背湿地の地形からなる.それは小規模な臨海低地にみられる一般的な微地形構成・配列をなす.与路の集落は立地条件のいい砂州上にある.
砂州の微起伏-海岸側
砂州のもっとも高いところは現海面から約5mあり,暴浪の影響を考えても少し高い.また,周辺に大きな隆起の痕跡は認められない.それは波の作用によって作られた砂州を砂丘砂が覆っていることを示唆する.砂州には汀段状の微起伏があり,海岸に平行して段差が走る.
微起伏 後背湿地
砂州の微起伏-後背湿地側
砂州の後背湿地側の斜面は,河川侵食の及ばない北側では,海岸側のそれより緩勾配で後背湿地に移行する.
後背湿地
この低地を流れる川は礫河川で,後背湿地は乾陸化傾向にあり,湿地度合いはそれほど高くない.湿地の周辺にはより急勾配な扇状地状の地形が認められる.後背湿地はかつてはラグーンであった
パパイヤ アダン
パパイヤCarica papaya L. パパイヤ科
 南米アンデス地帯原産の果物として有名だが、若い果実は野菜としても用いられる(パパイヤチャンプルー)。また、若い果実(樹体にも)にはタンパク質分解酵素papainが含まれ、ビールの濁りをなくすための清澄剤として用いられている。
アダン Pandanus odorifer (Forsskal) Kuntze タコノキ科
花はかなり強い芳香がある。黄〜橙黄色の松かさ状の集合果をつけるが、果実も芳香があり、果実の基部はやや甘い。葉や気根内部の維管束は編み物に使われ、新芽は野菜としても食べられる。
オオイタビ ガジュマル
オオイタビFicus pumila L. クワ科
房総半島以西の暖地に生育する。雌雄異株で、雌果のうは11月頃3〜4cmに熟する(可食)。台湾では近縁のアイギョクイタビから一種の清涼食品が作られるが(愛玉子)、本種から作られることもある。
ガジュマルFicus microcarpa L. f. クワ科
南西諸島に生育する。雌雄同株。気根を出し、独特の樹形となる。果のうは小さく、帯黄〜淡紅色に熟すが、無味。防風樹として海岸にも植えられ、材は器具にも用いられるが、余りいい材ではない。
フクギ グアバ
フクギGarcinia spicata (Wight et Arn.) Hook. f.  オトギリソウ科
強風や塩害に強く、写真にもあるように、南西諸島では台風の被害から家屋を守るための防風樹として植えられた。熱帯果樹で有名なマンゴスチンの近縁種であるが、黄色い果実はまずい。
グアバPsidium guajava L. フトモモ科
熱帯アメリカ原産で、我が国ではバンジロウともよばれている。果実は甘く、強い芳香があり、外国では混用ジュースの用途も多いが、近年、我が国では葉を材料としたグアバ茶の需要が高い。




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